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マップ 新底面潅水装置 屋上緑化の植栽枯死を防ぐ
2002.11.25 14:50
マップ(東京都板橋区)では、新しい発想に基づいた屋上緑化システム「新底面潅水装置」の栽培実験を終了、本格発売を開始する。
現在、大都市ではヒートアイランド制御のため、屋上緑化が進められている。しかし、屋上緑化を進めるためには植栽した樹木の生育が重要である。その為には、ただ土を盛り、水を撒くだけでは不充分でありあ、屋上という特殊な環境で植物が生育してゆく環境を整えねばならない。それが不可能なことから、屋上緑化の建物の3割から5割が枯気してしまっているという。
更に、現在の屋上緑化システムは大規模な施工が必要であることから、工賃もかかり、大規模ビル以外では実施も不可能であった。
それに対し、同社の「新底面潅水装置」は土壌が過湿状態であっても年間を通じて同じ湿度を維持すれば、植物は適応能力を発揮し順調に成長するという「底面潅水通期栽培法」に基づいているもの。
具体的な特徴としては①一定の湿度が保たれる為、全ての植物が適応し、栽培が可能②イニシャルコストが安い上、ランニングコストは水代のみ③構成部品が少なく呼称の心配が無いなど。
調水器、コルゲート管、容器、木炭灰がセットになったコンテナは1万6000円~(サイズによる)培養土、工事費、運送費については別途。