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大林組 「たてもの診たろう」用途拡大 病院版・ホテル版など4種を追加販売 評価の項目・基準について建物に合わせ見直し実施
2002.12.02 13:40
大林組(港区)は、建物の性能を短時間かつ定量的に診断する診断システム“たてもの診たろう”の用途を拡大させた。これまでのオフィスビル版・商業施設版に加え病院、ホテル、学校、電算センター版を開発したことで主要な建物用途のほとんどに適用することが可能となった。
この「たてもの診たろう」は今年1月に発売されたもので建物の性能を機能性・老朽度・安全性・環境保全性・衣装アメニティ・経済性の6つの側面から評価をする。しかし、今回新たに開発した4つのバージョンについては、特に機能性や安全性、経済性において用途ごとの特徴が異なるため評価項目や評価基準について見直しを行い、それぞれの特徴に合わせた診断項目を設定しているのが大きな特徴となっている。
それぞれの建物用途ごとの適用範囲と特徴は次の通り。
●病院版…100床以上の病院が対象。オーダリングシステム・電子カルテなどの情報通信設備、院内感染対策、安らぎへの空間的配慮などを評価項目に加えている。
●ホテル版…客室評価や客室稼働率、立地条件、集客対策などを評価項目に加えている。
●学校版…従来の耐震性、アスベストやPCB等環境対策などの他、新たに追加された評価項目として外部からの侵入防止対策などがある。
●電算センター版…将来の拡張性、機密保持対策、設備バックアップ機能などを対象としている。
いずれも調査・診断は1日程度で完了する。