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不動産協会 平成15年新春賀詞交歓会を開催 税制改正が追い風 デフレ脱却に期待
2003.01.13 14:17
不動産協会・不動産流通経営協会共同の平成15年新春賀詞交歓会が、7日12時より、ホテルニューオータニ芙蓉の間にて行なわれた。
まず、不動産協会理事長田中順一郎氏(三井不動産会長)が「今回の税制改正は、これまでの土地取引の抑制から、土地の有効利用の促進という発想の展開がなされた。これは不動産業界にとって大きなプラスである。また、今年は本格的な都市再生の年となり、これらが追い風になる形で資産デフレ脱却の芽が出てくるものと期待出来る。今年は『デフレ脱却元年』にしたい。」と開催の挨拶を述べた。
その後、国土交通副大臣の中馬弘毅氏らの来賓の挨拶、不動産流通経営協会理事長清水隆雄氏(三井不動産販売社長)の音頭による乾杯と続いたが、いずれの挨拶も「税制改正による土地取引の活発化」「Jリートなど、不動産の証券化による流動性の向上の一層の促進」などを、今後の不動産業界全体の活性に向け必要となるキーワードとして述べており、今年が不動産業界にとって重要な意味を成す年であることを改めて強調した。
その後の懇親会では、ビル業界最大の懸案である「2003年問題」に話題が集中。特にオープンを控えた品川グランドコモンズや六本木ヒルズの状況や、先行オープンした汐留の客足などについて熱心に情報交換をする姿が会場内の各所で見られた。