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三井不「銀座8丁目計画」 オフィス・ホテル複合ビルを建設
2003.01.20 13:46
三井不動産が手がける「(仮)銀座8丁目計画」の青写真がまとまり、17日、周辺住民らに対する地元説明会が開催された。同計画はホテル・オフィスが同居する24階建てのビルを建てるもので、今年4月に着工。2005年10月の完成を目指すという。
今回の事業計画地(中央区銀座8-13-1)は、1972年に三井不動産がビルを建て、ホテルチェーンの第一ホテルが賃借して「銀座第一ホテル」として運営して来たが、昨年5月両社間の賃貸借契約期間が満了したことにより空き物件となっていたものだ。三井不動産側では、建物・設備の老朽化などを理由に、物件の解体を決定。オフィス・ホテルが同居する超高層ビルを建設することになった。
同社が発表した計画概要によれば、新ビルは地上24階地下2階建て(高さ128・0m)。延床面積は約1万5100坪。
地上1階は店舗、2階〜15階がオフィス、16階以上がホテルとして使用されることになる。
ホテルについては、三井不動産直営の三井ガーデンホテルとなる。
客室は360で、シングルルームを主体にしたビジネス客対象のものとなる予定だ。
また、将来的には現在建設が進められている汐留地区とデッキで直結される計画もあるという。
現在は旧ビルの解体工事中だが、解体工事完了後の今年4月に着工し、2005年10月の竣工を目指すという。
尚、17日19時より銀座ガスホールにて開催された地元説明会には、周辺地区のビルオーナーなど約50名が参加した。
建築主である三井不動産、施工者である三井・大成建設共同企業体の事業説明の後に行われた質疑応答では「汐留地区との連絡通路については、どの様なものになる予定か」「日照や電波障害、ビル風などについてはどの程度の影響が出るのか」などの点について、熱心に質問がなされていた。