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大林組 斜め型永久アンカー工法を国内初採用 傾斜地でも大型建築可能

2003.03.24 13:50

 大林組(港区)は、平成17年5月の完成を目指して工事が進められている「(仮称)国際医療福祉大学付属熱海病院」の建築において、国内初となる「斜め型永久アンカー工法」を採用する、と発表した。
 同工法は、同社を含むゼネコン9社・専門工業社5社により構成されるVSL永久アンカー共同研究会により開発されたもの。平成2年に日本建築センターから構造安全性に関する性能評定を取得している。
 同技術を採用することで、崖地や傾斜地などにも安全性の高い構造物を作ることが出来るので、土地の有効利用が図れるだけでなく、構造物を支える為の大きな基礎が不要になるので工期短縮やコストの削減に繁がるというメリットがある。
 しかし、斜め型永久アンカーの先端が陸地との境界を越えた場合には、その上部の土地について、販売や掘削などアンカーの耐力に影響を与える様な変更を受けないことと保証しなければならないこともあり、これまで利用実績は無かった。
 しかし、今回は隣地が同病院の所有地であることなど、採用に適していることから、導入を行ったものだ。




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