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三鬼商事 港区は11%台と苦戦5区平均では8・57% 8月末の都心ビル空室率を発表
2003.10.13 11:12
三鬼商事(中央区)は、今年8月末時点での都心5区のビル平均空室率を発表した。
これによれば5区の平均空室率は、前月比0・03%増の8・57%。千代田・中央・新宿の3区で大型既存ビルに成約や入店の動きが進む一方で、港区・渋谷区で空室在庫が増加し、全体では小幅上昇となった。
区別では千代田区は前月比0・22%下落の6・45%。大型既存ビルを中心に入居が好調で、空室在庫が4000坪減少したのが市況好調の原因となった。
中央区も前月比0・65%下落と、市況は大きく好転し、平均空室率は8・00%となった。
港区は大企業からの解約予告が相次ぎ、前月比で0・87%上昇と市況は大きく変化。5区中最も高い11・20%となった。
新宿区は前月比末0・35%ダウンの9・07%。渋谷区は0・22%アップの7・35%となった。
平均賃料については、平均で1万8424円。区別では千代田区の1万9131円が最も高く、次いで渋谷区、港区、中央区、新宿区と続く。中央区までが1万8000円台であるのに対し、新宿区は1万6658円と他区に比べての格差が大きくなっている。
尚、前年同月比では全ての区で1000円前後賃料を下げており、相変わらずテナントのコスト意識は高い様だ。