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鹿島建設 電磁シールドオフィスを実現
2003.11.03 17:21
鹿島建設(港区)と凸版印刷(千代田区)は共同で電磁障害を低減できる低コストかつ短工期で電磁シールドオフィスを実現する工法を開発した。
同工法ではオフィス壁面に新開発の壁紙を貼るだけで電磁遮へい効果を持たせることが可能となり、施工された壁面はシールド性能30デシベル以上、すなわち電波の電力の強さを1000分の1に減衰することの確保が可能であるという。
オフィスでは近年、事業所用PHSや無線LANなどによるワイヤレス化が進んでおり、オフィス内で使用する電波が外部から到来する電波と混信を引き起こしたり、機器の誤作動やさらには外部への電波漏洩による情報漏れというような問題が増えている。こうした問題の解決には電磁シールドにより電波を制御することが有効となっている。
なお従来の電磁シールド工事の約3分の1までの工期短縮を実現し、価格は材工込みで1当たり5000円を予定している。