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三鬼商事がオフィスビル市況を発表 仙台・福岡両エリアとも空室率上昇
2003.11.03 17:19
三鬼商事が今年9月末時点での仙台地区、福岡地区のオフィスビル市況を発表した。
仙台ビジネス地区の9月末時点での平均空室率は13・40%。4月から4ヶ月連続して低下してきたものの9月に錦ヶ丘で竣工した大型ビルが募集面積を残したことで再び上昇に転じた。既存ビルについては、リストラに伴う小規模な解約が見られるものの、今年前半に比べてその影響も弱まりつつあり、落ち着いた市況で推移している。また9月末時点での平均賃料は9605円となっており、前年同月比より255円下がっている。好条件のビルに割安感が出てきたため、借り換え移転を検討するテナント企業の動きが夏以降に増えてきている。
福岡ビジネス地区の9月末時点での平均空室率は11・49%。統合や集約に伴う大型解約の動きが一段落してきたため、6月以降は11%台半ばをほぼ横ばいで推移している。平均賃料は10153円で前年より136円下がった。福岡でも経費削減を重視した借り換え移転を検討する企業が増えている。