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三井不動産 環境会計システムを構築 人的負担と運営時間削減

2003.11.17 16:56

 三井不動産(中央区)がビルディング事業における「環境会計システム」を構築した。環境負荷を自動的に単位面積当たりのエネルギー消費量で集計するのは業界初。
 同システムはビル毎に環境負荷を数値的に把握し、環境保全効果の算出を可能にした点が特徴。
 「環境負荷」はテナント入居率の違いによって、大幅に変動するため数値化することは困難だった。そこで入居率や床面積による補正を行ない、補正後の原単位で把握することで問題を解決した。これにより、ビル間、時系列での環境負荷の数値的な比較、そして費用対効果の把握も可能になる。
 また、同システムは資金管理システムとも連携し、通常の資金管理業務を実施するだけで自動的に環境保全コスト及び環境保全効果が算出可能であり、環境会計を集計する人的負担がほとんど必要ないのも特徴。
 人的負担が必要なくなった上、運営にかかる時間を削減でき、効率的な数値管理を行なうことが可能になった。




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