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JRETが最近5年の地価指数を発表 東京区部の最高価格地は13年ぶりに地価上昇

2003.12.08 14:00

 日本不動産研究所では、最近5年間の市街地地価指数を発表した。
 本調査は市街地の宅地価格の推移を表すため、毎年3月末と9月末の年2回、同研究所の全国52支所の不動産鑑定士が全国主要223都市の約2000地点(定点)の地価を鑑定評価し指数化しているものをまとめたもの。
 調査結果によると、全用途平均の指数は、全国では12年間で約半分(平成3年9月末148↓77・6)に、六大都市は13年間で約4分の1(平成2年9月末291↓73・8)になり、昭和56年3月末の水準に近づいた。半年間の下落幅では、今回初めて六大都市の下落幅(4・2%)が全国(4・4%)を下回った。六大都市部の下落幅が縮小した理由の一つに東京都区の最高価格指数が平成2年9月末以来13年ぶりに0・3%上昇に転じたことがある。他にも福岡でも地価が上昇、大阪は横ばい、横浜、名古屋、札幌では下落幅が1%台というように広域的な商圏と高い集客力を持つ一部の高度商業地域で、地価の上昇や下落幅縮小傾向が見られている。

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