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鹿島建設 「MAFF」工法を開発 遮音性の向上にも有効 天井高の確保も可能
2004.01.05 11:22
鹿島建設(港区)が昭和電線電纜(相模原市)と共同で、施工性、遮音性に優れた防振ゴム浮床工法「MAFF工法」を開発した。
同工法は機械設備の防振技術で使われていたレベル調整機能を応用したもの。浮床は型枠を用いずに床スラブとの間に剥離シートを敷いて直接コンクリートを打設して構成し、浮床に設置した防振ゴムのジャッキボルトを回転させ浮床の高さを調整するもの。浮床下の空気層を薄くできる省スペース型のため、天井高の高さを確保することも可能。
コンクリート型枠工事が不要となり、楊重、残ざし処理の軽減など施工性に優れているほか、工期を2割、コストを約3割低減することが可能となった。
同工法はテレビスタジオなどでの活用が多かったが、今後はリニューアル工法としても積極的に活用される予定。