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INAX 「プロガード」米国特許取得 主力製品では標準の仕様に
2004.05.10 17:25
INAX(愛知県常滑市)独自の衛生陶器の防汚技術「プロガード」が米国特許を取得した。
「プロガード」は、洗浄水に含まれる溶性ケイ酸が衛生陶器の表面と化学反応して固着する「水アカ」を分子レベルで改質し、水アカの結合を分子構造自体で阻止する技術。
掃除に必要なのは、少量の中性洗剤とスポンジだけとなっており、水、洗剤の使用量が減らせ、環境に配慮したトイレとなる。
現在、同社が出荷する衛生陶器の約6割がこの技術を用いたものとなっており、4月から販売を行っている全自動トイレ「サティス」などの主力品は標準仕様となっている。
米国以外にも欧州など世界各国で特許取得国を増やし、広く海外企業とライセンス契約を結び、技術供与していく方針であるという。