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神戸製鋼 超高層ビル向け新開発の鋼材を納入
2004.11.01 16:25
神戸製鋼(兵庫県神戸市)は超高層ビルの耐震性向上に鋼材として貢献する新製品「超大入熱溶接用厚鋼板『コーベスーパータフネス』(高HAZ靭性鋼)シリーズ」を本年3月に製品化したが、この程、名駅四丁目七番地区再開発ビル(仮称)/名古屋市中村区(地上46F高さ247m)、東京医科歯科大学医歯学総合研究棟II期/東京都文京区(地上26F高さ121m)向けに、同シリーズとして初めての受注(約700t)を果した。それぞれ、本年12月に納入を開始する。
高HAZ靭性鋼は、揺れの際に応力が集中する溶接部の靭性(粘り強さ)を高めることで、超高層ビルの耐震性を向上することから、到来が危惧されている大型地震への対応として、新築高層ビルへの採用拡大が見込まれている。2005年度の生産販売目標は年5000t。