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不動産業界往来

2005.06.06 16:26

★地所・高木社長辞任
三菱地所は6月29日付で、三菱マテリアルと共同開発した大阪アメニティーパークの土壌汚染問題の経営責任を取り、高木茂代表取締役(取締役社長)が辞任し、後任に現代表取締役兼専務執行役員木村惠司氏が就任することを発表した。高木氏は代表権のない取締役相談役に退く。同じく代表取締役を辞任するのは、丹英司氏、渡邊泰彦氏、森本淳之氏で、丹氏は常勤監査役、渡邊氏と森本氏は顧問にそれぞれ就任する。また、新任代表取締役として飯塚延幸氏、大山智氏、長島俊夫氏、檀野博氏が内定しており、29日に開催する株主総会と取締役会で正式決定する。なお、共同事業者である三菱マテリアルの取締役会長の西川章氏が会長職および代表取締役を辞任し、取締役相談役に就任。取締役社長は3ヶ月間の減俸(50%)処分、その他全取締役は30%の減俸処分(3ヶ月間)となる。

★新子会社設立
クリードでは、ファンド事業・デューデリジェンス事業・ソリューション事業をより強化するためにホテル開発・運営事業を展開する「クリード・ホテル・マネジメント」を設立する。代表取締役社長に穂積輝明氏が就任し、東京都千代田区霞ヶ関に本社を構える。なお、設立予定日は7月1日である。

★会社合併
オフィス家具大手のイトーキクレビオは、イトーキと6月1日をもって合併し、商号をイトーキに変更した。合併の狙いは事業部ごとの製販組織を一体化させた自主自立経営によって市場対応速度の向上、業績志向の強化を図ることなどが挙げられる。新生イトーキの代表取締役社長には、旧イトーキクレビオ社長の金子清孝氏が就任し、旧イトーキ社長の鈴木昭氏は代表取締役副社長に就任する。

★玉野総合コンサルを子会社化
建築技術コンサルティングの日本工営は、簡易株式交換によって都市計画、地質調査などを展開する玉野総合コンサルタントを完全子会社化した。玉野総合コンサルタントの株式1株に対して、日本工営の株式3株を割当交付し、発行済株式総数の94%を取得した。

★商業ビル
省エネ指南(財)省エネルギーセンターは、大規模商業ビル(百貨店、総合スーパー、SC)の省エネルギー推進の一助としてパンフレット「商業ビルの省エネルギー」を発行し、ネット上にも公開した。パンフレットは同センターにて無料配布されている。

★空調分野で業務提携
ダイキン工業とアイシン精機はガスヒートポンプエアコン(GHP)分野で業務提携することを発表した。両社の空調事業での強みを活かした製品の開発・相互供給・アフターサービスの協力関係を主な目的とし、将来のGHP製品開発に関する共同マーケティング及び共同開発も検討していく。GHP事業の海外展開も視野に入れるという。




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