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清水建設/東海ゴム工業 壁型制振バンパーを開発・実用化 振動エネルギーを大幅に吸収する
2005.08.08 11:20
清水建設(東京都港区)と東海ゴム工業(愛知県小牧市)は、共同で制震性能が飛躍的に高く、気温の変化にも強い高性能粘弾性ゴムを使った「壁型制震ダンパー」を開発・実用化した。
制震ダンパーは、2枚の側鋼板と1枚の中鋼板の間に粘弾性ゴムを挟み込み、側鋼板を上の梁に、中鋼板を下の梁にボルトで固定してあり、建物が揺れた際には、その揺れが鋼板を介して粘弾性ゴムへ伝わり、ゴムが変形することで振動エネルギーを吸収して建物の揺れを低減する仕組み。制震性能が高く、気温の変化にも強い高性能粘弾性ゴムを壁型ダンパーに使用しているのが特徴だ。
今後、新築のみならず、既存建物の制震補強などにも積極的に提案し、製造・販売は東海ゴム工業が行っていくという。