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三菱重工業/日立製作所/日立空調システム 合弁会社設立に関する基本合意を解消して多面的協業で合意 開発・OEM供給・資材調達等で協力
2005.08.15 10:42
三菱重工業と日立製作所および日立の子会社である日立空調システムは、昨年6月、三菱重工業の冷熱事業本部(車両用空調機事業を除く)と日立空調を統合のうえ、日立および三菱重工業を株主とする合弁会社を設立することで基本合意し、その後、合弁会社設立に向け、鋭意作業を進めてきた。その結果、海外での合弁会社の調整や販売網の整理統合には、さらに時間をかけて検討、対応することが必要であると判断し、事業統合という全面的な提携よりも、個別分野毎に協業関係を構築するほうが早期に効果を出すことができるとの結論に至った。
そこで、合弁会社設立に関する基本合意は解消し、三菱重工業と日立空調は業務用空調機を中心に1開発分野、2調達分野、3OEM分野、4サービス分野という多面的な場面で協業体制を構築していくことで新たに合意した。
既にパッケージエアコンの室内機の共同開発や、一部の機種でOEM供給を実施しているが、今後室外機を含めた主要機種の開発を共同で行い、開発コストの低減および開発期間の短縮を図る。
また、両社はコンビニエンスストアなどチェーンストア向けの省エネシステム、日立空調の冷凍機や三菱重工業の輸送冷凍の分野でも、協業を検討していくという。