週刊ビル経営・今週の注目記事
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ビル業界往来
2005.09.12 15:04
★アークヒルズ環境貢献で表彰
森ビルが緑化管理運営を実施する「アークヒルズ」が、財団法人都市緑化基金が主催する「社会・環境貢献緑地評価システム」において最高ランクの「Stage3」として認定された。同施設は、150本の桜並木、7つの庭園、建物屋上・壁面緑化が施されており、約20年にわたり安定的に緑を供給している永続性や、管理目標が明確化されていること、火災時の延焼防止・ヒートアイランドなども意識した緑地機能などが評価された。なお、この評価システムの認定式は今年からスタートし、第一回の認定式典は「愛・地球博」会場内で9月5日に行われている。
★イーアセット東証上場
アセット・マネジャーズやイーバンク銀行など11社が出資するアセット・リアルティ・マネジャーズが運用会社のイーアセット投資法人が今月7日、東京証券取引市場に上場した。同投資法人の上場時の運用資産はオフィスビル9棟、商業施設1棟、賃貸マンション5棟の全15物件、515億1800万円の規模である。このうちのフラッグシップはアーバンコーポレイションが開発した渋谷区神宮前5丁目にある商業施設「ラ・ポルト青山」だ。今後は首都圏を中心に地方にも40%以下の割合で投資を行っていく模様。
★シノケン子会社オリックスと提携
シノハラ建設システムが販売する賃貸住宅の購入資金を融資する連結子会社SHCとオリックスは、「保証取引基本契約」の締結を行い、SHCが行う融資業務に対してオリックスが債務保証を行うことに合意した。今回の業務提携によってSHCの貸付債権に対する保全および管理の強化が見込まれる。なお、オリックスが同様の債務保証業務を銀行や公的金融機関以外の民間金融事業者に対して行うのは初めての試みとなる。
★IDUとアルデプロ業務提携
不動産の再活性化事業を行うアルデプロと不動産オークションサイトを運営するアイディーユー(IDU)は、不動産販売に関して業務提携を行う。アルデプロが再生した不動産をIDUが運営する「マザーズオークション」を通じて販売する。アルデプロはこれまでもネット流通部を新設し、インターネットを通じた不動産販売の検討・試行を重ねていた。今回の業務提携で売上げの増加を狙う。
★リサと京都中央信金ファンド組成
リサパートナーズおよび子会社のやしお債権回収は、京都中央信用金庫との間で事業再生業務に関する業務協力協定を締結すると共に、企業再生支援ファンド「京都ちゅうしんリバイタルファンド」の組成に合意した。信用金庫による企業再生支援ファンドの組成は今回が初めてで、今後、他の信用金庫による企業再生支援のモデルケースとなる見込み。今回の業務提携によりリサグループは20金融機関と再生事業に関して業務提携したことになる。なお、ファンドでは京都府およびその周辺地域において一定の経営基盤を持ち、企業活力を発揮しきれていない中小企業を主な投資対象とする。