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<噂の現場>ドン・キホーテ六本木店 12月下旬の営業開始に向け工事完了近づく 六本木店屋上に突如現れた絶叫マシン
2005.11.07 15:37
六本木に、新たなアミューズメント施設が誕生しようとしている。ドン・キホーテ六本木店屋上で建設中の絶叫マシン「ハーフ・パイプ」である。しかし、地元組合が建設中止を求め請願書を提出。果たして、予定通り12月下旬に営業は開始されるのだろうか。
ドン・キホーテ(東京都新宿区)がドン・キホーテ六本木店の屋上階にて建築中の遊戯施設『ハーフ・パイプ』が物議を醸している。
六本木商店街振興組合が騒音問題等を理由に建設中止を求め、港区議会に提出した請願書も採択され、俄然目が離せなくなった。
問題の遊戯施設はスノーボード等で人気の「ハーフ・パイプ競技」を模し、リニアモーター駆動で12人乗りのボードが全長約52mのU字形の走路を反復走行するもので、8階建てのビルを含め走路の頂点までの高さ約55mで展開される絶叫マシンである。
ドン・キホーテ六本木店の眼前に位置するロア六本木の賃貸・管理を行う六本木共同ビル常務取締役の茂野全邦氏が「屋上広告看板だと思っていたら、予想外のものが出来上がってきた」と話すことからも、地元関係者への説明は不十分のまま、工事が進められてきたことがわかる。事実、建築計画の看板は表通りの外苑東通りではなく、裏に設置され、計画の具体的なアナウンスは、明らかに不足していたという。ドン・キホーテは「営業開始は12月下旬の予定ですが、営業時間・料金については、現在のところ未定です」としている。請願書は法的拘束力を持たないため、営業中止は現時点で頭にないと思われる。
「東証一部上場企業ですから、クレームが多発することになっても、頑なに続けるのはマイナスだとも思うのですが」(茂野氏)
工事はほぼ完成に近づいている。となれば当然、近いうちに試運転が行われることになる。その時、また新たな問題が噴出することになるだろう。