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かんべ土地建物 ミドルリスク・ミドルリターンを目指す 不動産売買仲介の依頼が急増

2005.11.14 11:43

 1930年創業以来、東京の城南地区を中心に不動産の売買・賃貸の仲介、地域開発、賃貸ビル経営等を手がけるかんべ土地建物(東京都品川区)の業績が好調だ。
 都心部を中心に売買仲介の件数が増加していることが増益の主要因だが、所有地における手堅い物件作りも、同社に好影響をもたらしている。かんべ土地建物代表取締役の神戸三元氏は語る。
 「大井町に所有する土地については、マンションを建築するという考えが無かった訳ではありません。ただ、土地の形から理想的な建物にならないこと、そして金利の上昇を懸念して、短期回収が可能な物件を造ろうという結論に至ったのです」(神戸氏)
 「大井町駅」徒歩2分という立地上、マンションを建築しても、失敗することはなかったと思われる。だが、同社の選択は飲食チェーンの松屋、そしてカフェのみに賃貸する1階建ての店舗物件だった。
 「使用容積率は半分も消化していませんが、工期の短縮と低コスト建築で、比較的リスクは低く、収益は安定したものとなっています」(神戸氏)
 なお不動産投資については、利回りが最低でも7%を見込む。全額借入で仕入れた場合のキャッシュフローを計算し、基準に見合わなければ、手を出すつもりはないという。




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