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<話題の会社>カーライル・グループ 大宮センタービルをエーマックスへ譲渡 稼働率66%を90%に優良物件への再生に成功

2005.11.28 17:49

 運用総額約4兆円、1987年の設立以来439件の投資実績を持つプライベート・エクイティー投資会社カーライル・グループ。21日、「大宮センタービル」をエーマックスに譲渡した。同ビルは、平成5年竣工、地上14階・地下1階、延床面積2万3569・83㎡のオフィスビルで、日本における第一号不動産投資案件として、昨年10月に取得していたものである。カーライル・グループヴァイスプレジデントの林覚氏は今回の譲渡について次のように話す。
 「大宮センタービルは不動産アセットマネジメント会社エーマックスと共同投資を行ったビルで、当社が90%の持分を所有していましたが、譲渡時期、譲渡価額等について総合的に判断した結果、譲渡することとなりました」
 カーライル・グループ、そしてエーマックスは、同ビル取得後、積極的なリーシング活動によって稼働率を66%から90%へと引き上げ、効率的なビル運営でコスト削減を実現。安定的なキャッシュフローが見込める物件へと再生した。第一号案件として、申し分ないトラックレコードを刻んだこととなる。
 「アジア・リアルエステート・チームは、中国・韓国・日本への不動産投資を拡大していますが、日本においては、今後、首都圏以外の物件や開発型案件、そしてオフィスビル以外の不動産取得も視野に入れていく方針です」




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