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<不動産の新形態>東亜建設工業 PM事業本部長PM事業をスタート 空室率60%のビルをコンバージョン
2005.12.05 16:25
総合建築業の東亜建設工業は、PM手法を導入して築16年5階建、神奈川県川崎市のオフィスビルの5階部分を9室の賃貸・マンスリーマンションへとコンバージョンした。
当該ビルは、空室率6割という深刻な状況に陥っていたが、現在マンション部分は全て満室。オフィス時は4500円(坪)で募集していた賃料も、平均5000円に上昇し、再投資部分の利回りは15%を超える。プロジェクトを推進したプロパティマネジメント室遠藤氏は語る。
「既存テナントへの配慮を行いながら法規制をクリアし、さらに投資効果を高めるには、様々なノウハウが必要です。当社は総合建築業、グループによる不動産業での経験を活かし、オーナー資産の有効活用を提案します」
総合建築会社が提案するPMなので、施工工事の受注が目的と見られがちだが、施工受注は絶対条件ではないという。そうした観点からエンジニアリングレポートやCMだけの受注も行っている。