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<注目企業>東京美装興業 セコムとの業務提携に向けた協議進める M&A戦略も視野にFM事業拡大を推進
2005.12.12 10:55
ビル管理大手の東京美装興業(東京都新宿区)は、平成18年3月期の中間決算発表を行い、平成17年9月時点の売上高は1・5%増の179億9200万円となったものの、純利益は2億4700万円となり、36・1%のダウンとなったことを報告した。
「ビルメン業界は、オーナーチェンジによる解約や、値下げ要求が相次いでいる。建築エンジニアリング事業では前期に受注した大型案件が少なかった。また受注を予定している大型案件への先行投資も利益率低下を進めた要因」(八木氏)
ただし、今後に向けては明るい材料も多い。その一つが、10月12日に同社の大株主(第2位)となったセコムとの協業である。現在協議を進めているところだが、セコムの強力な営業網はシナジー効果が期待できる。営業拠点も重複しているため、管理上のコストメリットも見出せそうだ。また、「あくまで希望」と前置きしながら「PFIや指定者管理制度についても両者のノウハウを活かして受注につなげたい」(八木氏)としている。アウトソーシング事業に関しては、FMの考え方を活かして拡大する方針。更に、今後はM&Aによる成長戦略も視野に入れながら積極的な事業展開を図っていく。