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森ビル 業容・人員拡大でオフィス需要堅調 防犯・耐震性確保が新規賃借理由に 東京23区オフィスニーズ調査実施
2006.01.16 10:23
森ビル(東京都港区)では、23区内の資本金上位1万社を対象(2134社が回答)に実施した「東京23区オフィスニーズに関する調査」の結果を発表した(調査期間05年10月18日〜11月8日)。
調査によると、05年調査の新規賃借予定は16%存在し、解約・縮小予定は9%で、調査開始の03年から連続して新規賃借予定の割合の方が多いという結果が出ており堅調なオフィス需要を示している。
新規賃借予定の理由は、04年調査同様「業容・人員拡大」(43%)の回答が多く、移転したいビルとして「立地の良いビル」(36%)、「賃料の安いビル」(33%)、「設備グレードの高いビル」(32%)「セキュリティの優れたビル」(32%)、「耐震性の優れたビル」(30%)などが上位を占めた。
また、年々回答割合が増加している項目としては「オーナーの信頼度が高いビル」(12%)、「企業ステイタスの向上」(17%)があり、オフィスビルのハード面以外の要因も新規賃借に影響力を強めていることが見て取れる。
本調査で契約更改があったと回答した511社の結果では、改定後賃料が上がったケースが全体の10%、下がったのは36%で、調査時点において協議中と回答した49社においては、45%と約半数の提示賃料が値上がりしており、この1年から半年で増額の提示トレンドが強まったと言えそうである。