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<土地活用新提案>アズ企画設計 コンテナマンション事業を開始 60坪の土地で14.4%の利回り見込む
2006.01.30 11:28
サトコウやアタラシ等が販売するユニット工法による賃貸マンションを企画する不動産会社が増えている。据付から入居まで2週間程度という手軽さが人気だ。ここではアズ企画設計の取り組みを紹介する。
不動産プロデュースのアズ企画設計(埼玉県川口市)は短期土地活用ビジネスとして埼玉県南部と都心を中心に貸コンテナやコインパーキング事業を展開しているが、今後15年前後の中期土地活用ビジネスとして「コンテナマンション事業」を開始する。第一弾としてさいたま市大門で「ワークインさいたま大門」を着工した(1~2階は在来工法によるメゾネットの事務所、3階の4戸のみマンション)。
「当社では既に約150名の土地オーナーに対して土地活用を企画提案しており、まずはこれらのオーナーに対して新事業を提案していきます」(松本氏)
同社の試算では60坪の土地にコンテナワンルームマンション3階建9戸を建築する場合、投資額は約4500万円。月収約54万円(9戸×6万円)となり利回りは年14.4%を見込む。さらに固定資産税を最大83%低減できるという。
また、30室のコンテナマンション建設の工期は在来工法による基礎工事終了後1~2日。耐久年数は通常の重量鉄骨造の建物と同等で固定資産としての償却は34年だ。
「事業としては15年程度を見込んでいますが、強度は従来工法のマンションと比較しても強度が高く、長期的に運用することも可能です。また、40フィートのコンテナと同じのため、土地を他の用途に転用したい場合の撤去も簡単です。その際には残存帳簿から搬出コストなどを差し引いたうえで買取にも対応します」(松本氏)