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森トラスト 「丸の内トラストタワー本館」を着工 総事業費360億円の37階建て超高層複合用途ビル
2006.02.20 13:09
都市開発、貸ビル事業の森トラスト(東京都港区)は14日、東京都千代田区丸の内一丁目の建設敷地にて、「丸の内トラストタワー本館」の地鎮祭を行った。
「丸の内トラストタワー」プロジェクトは2棟のビルで構成されており、第Ⅰ期棟にあたる「丸の内トラストタワーN館」(地上19階、地下3階、延床面積6万5244㎡)は2003年9月に竣工し、現在は満室で稼働している。
このたび着工した第Ⅱ期棟「丸の内トラストタワー本館」は、地上37階・地下4階・塔屋2階建て、最高高さ178m、鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、制震構造の超高層ビルで、延床面積は約11万6000㎡だ。
主用途は事務所・ホテル・店舗・駐車場で、ホテル部分には香港の外資系事業者の入居が有力と見られる。設計は安井建築設計事務所、森村設計、戸田建設。施工は戸田建設が行い、電気工事をきんでん、空調工事を三機工業、衛生工事を三建設備工業が担当する。2008年11月の竣工を目指し計画を進めていく。
なお、本プロジェクトは、都市再生特別地区の都市計画に基づいており、国際交流機能や周辺の街との回遊性の確保など、首都東京の魅力向上に資する都市空間の創出を目指していくという。
また、自然エネルギーの活用や中水の利用、ゴミの減量化・減容化を実施するとともに、外構の保水性舗装、屋上の緑化など、ヒートアイランド現象の抑制に貢献する環境への配慮が図られ、非常用発電、防災備蓄倉庫、防災井戸など、防災への対応も行う。
なお、総事業費は約360億円である。