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<話題の会社>アースウィンド 1ヶ月から対応する超短期PM受託を展開 リーシング・設備コスト削減入金・テナント管理まで対応
2006.02.27 12:19
東京都内を中心に不動産仲介・管理を行うアースウィンド(東京都中央区)は、不動産ファンドや買取不動産会社に向けて、最短1ヶ月から対応するPM受託を行っている。転売を前提とする収益不動産のPMは、短期間で契約が終了してしまうため積極的に受託するPM事業者は少なく割高になるケースが多いが、同社の場合短期間でも3%程度の報酬で、コスト削減策やリノベーション、テナント入れ換えによる収益拡大などを提案。入金・テナント管理からクレーム対応まで請負う。物件の規模や用途も問わず、1棟ビルから区分所有物件まで対応する。
「収益不動産の内見段階から同行し、入居テナント・管理状況の把握、鍵の受取りなども代行します。また、契約前に設備面での不備がないか等、決済前に管理者サイドから物件チェックを行います。小規模物件でも対応できる理由としては、当社主業務のテナント仲介事業とのシナジー効果を見込んでいることなどが挙げられます」(石渡氏)
一般オーナーや通常のPM受託も行っており、現在、オフィスビル70棟、賃貸マンション50棟、区分所有物件100件前後の管理・PMをこなす。
「契約期間にかかわらず、良質なサービスを提供することで、長期的なPM受託にもつながると考えています」(石渡氏)
なお、同社は現在、銀座・京橋・新橋・上野に拠点を構え、今年4月には日本橋にも支店を開業する予定であるなど、中央区で重点的に業務を展開している。
「中央区ではどこにも負けないPM・リーシングを目指しています。まだ若い会社ですので、”フットワーク”のよいサービスを提供します」(石渡氏)
事業用物件を扱う不動産事業者としては珍しい地域特化を志向することで、情報が集約され、事業間のシナジー効果も期待できるようだ。