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国際航業 土壌・地下水汚染リスク評価システム開発 特有の条件を考慮し定量的な評価 モニタリング目標濃度設定に活用

2006.03.20 15:35

 国際航業(東京都千代田区)は、清華大学土木水利学院(中国北京市)と共同で、新しい土壌・地下水汚染リスク評価システム「KT-RISK」を開発した。
 これは土壌・地下水汚染が発生している土地および周辺の土地における人(土地の所有者や利用者)への健康リスクを、その土地特有の条件を考慮したかたちで定量的に評価することを可能にしたシステムで、従来の一律の基準をもとに実施されているものと異なる。汚染源エリアで人が汚染物質を暴露することを対象とした階層1評価、汚染源エリアの周囲(非汚染源エリア)で人が汚染物質を暴露することを対象とした階層2評価の両方を行うことが可能であり、現状リスクの把握や修復対策における目標濃度野設定、修復対策方法の候補についてのリスク低減効果の評価、モニタリング地点におけるモニタリング目標濃度の設定などに使用することが出来る。開発したシステムを用いた定量的なリスク評価の実施により合理的な土壌・地下水汚染対策のコンサルティングを提供し、より適用性の高いリスク評価が可能なシステム改良を行っていく。
 システム単体で販売する予定はないが、コンサルティング業務の中で活用していくとともに、リスク評価手法の開発に取り組んでいる研究機関との共同研究での活用も検討している。




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