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<データで見るビル経営>ワークスメディア オフィス検索の人気ランキング公開 約2000人の会員動向からエリアや駅の人気順位を作成
2006.04.17 11:19
ワークスメディア(東京都港区)では、運営する仲介手数料無料のオフィス物件検索サイト「東京オフィス検索」において、アクセス数を元に解析した「オフィス人気ランキング」の公開をスタートした。東京オフィス検索は、オフィス移転サイトとしては珍しい会員制のサイトで、本格稼働から3〜4ヶ月が経過した現在、移転を検討している企業総務担当者やベンチャー企業の経営者ら約2000人が会員登録している。サイトには今年3月時点で月間20万のページビューがあり、「マーケティングデータとして充分通用する」(杉浦氏)と判断して公開に踏みきった。
現在公開されている情報は、検索条件に指定される「エリア」「駅」「路線」の人気ランキングと、同社への問い合わせがあった物件が立地するエリアのランキングである。サイトの登録会員はベンチャー企業や地方企業、中小企業が比較的多いため5〜50坪規模の物件情報が中心になるが、興味深いのは、検索件数で上位にあったエリアが、実際の問い合わせの段階になると他のエリアに変わっている点だ。4月13日時点のランキングを見てみると、検索エリアでトップ5に入ったエリアで、実際の問い合わせにおいては、「渋谷・原宿」「六本木・麻布」を残して、変わりに「飯田橋・九段」「岩本町・東神田・外神田」「五反田・目黒・大崎」がトップ5入りしており、人気エリア以外でも条件が良ければ選択対象になるということを表している。
「移転や起業を考える企業がどのエリアに関心があるのか、また問い合わせをしてみようと考えるエリアはどこなのかという情報は、移転を検討する企業やビル所有者にとって関心のある情報だと思います。現在は4項目だけのランキングですが、技術的には掲載されているビルの中でどの物件が一番見られているのか、また特定業種に人気のあるエリアといった分析も可能ですので、順次情報提供をしていきたいと思います」(杉浦氏)
なお、ランキング情報は「東京オフィス検索」トップ画面に掲載されており、会員でなくとも見ることができる。