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<注目企業>三幸 中小型ビルへの提案営業を強化 清掃業務とソリューション業務を分離
2006.04.24 10:52
ビルメンテナンスの三幸(東京都渋谷区)は、本年度から大規模施設の清掃事業と中小型ビル向けソリューション事業を組織変更および子会社の設立によって分離した。請負業務主体の大規模施設と提案業務主体の中小型ビルとに業務を大別し、それぞれに応じた営業政策を講じることが狙いだ。
4月1日付けで大型施設の清掃業務に特化した100%子会社「三幸ビルソリューション」を設立。今年3月に設立した新都心事業部と一体運営し、富士重工業と協同で開発した清掃ロボットの活用により営業力を強化して、首都圏における大規模施設の清掃業務の受注拡大を目指す。
また、4月1日付けでソリューション事業部内にソリューション営業部を新設して中小型ビルへの提案営業を強化する。「昨年から構想してきたプランを1年かけて形にしてきました。それぞれ体制が整いましたので、特にソリューション事業に関して注力していきます」(橋本氏)
ソリューション事業ではビルオーナーの収益増になる提案を行っていくが、具体的には既に平成15年度から東京・大阪で展開し、売上・利益共に年々伸びているレンタルスペース事業のノウハウなどを活用してビルの有効活用を提案し、さらに地域特化型戦略として、新たな拠点を設けて面での展開を行っていく。