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<業務提携>パスコ/構造計画研究所 防災分野における営業・技術協力 耐震改修・防災計画まで総合的に対応 1棟から街単位の改善計画まで提供

2006.05.01 10:14

 パスコ(東京都目黒区)と、構造計画研究所(東京都中野区)は、先月21日に防災分野における営業協力と技術協力を骨格とした、業務提携を結ぶことに基本合意した。
 パスコは航空測量とGIS(地理情報システム)技術により、都市レベルの防災計画を立案し、構造計画研究所は構造解析・耐震設計技術により建物1棟1棟の耐震化に対応。両社の技術を融合することによって、総合的な防災ソリューションを拡充し、共同で提供する。
 今回の提携により、施行された「改正耐震改修促進法」を受けて地方公共団体が策定する耐震改修促進計画から、地震防災マップの作成、GISによる防災システム、建築物の耐震診断・改修設計まで総合的な行政支援が可能となり、両社の強みと特徴を活かした総合的な防災ソリューションの開発・提供を目指す。
 具体的にパスコでは、倒壊などの地震被害により緊急輸送道路を閉塞する恐れのある建築物などを航空測量技術による3次元測量や、道路現況測量システムを活用して効率良く抽出することができる。これにより広範囲なエリアに対してGISを活用した耐震改修促進計画の策定、ならびに地震防災マップを作成できる。
 さらに構造計画は、検討対象として割り出された建物単体の耐震診断を行い、制振・免振等の多様な工法による耐震設計を実施することにより、建物1棟から都市防災まで、広域かつ詳細な防災ソリューションを提供することが可能になる。




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