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三菱倉庫 日本橋「江戸橋倉庫ビル」を建て替え 5年間で不動産分野に425億円投資横浜でも高層ビル建設

2006.05.15 16:41

 三菱倉庫は、グループの新経営計画(2006〜2010)の中で、本店およびトランクルームとして使用している東京都中央区日本橋1-19-1に建つ「江戸橋倉庫ビル」の建て替えを行う方針を明らかにした。
 このビルは、昭和5年に竣工した鉄筋コンクリート造6階建て、敷地面積約2900㎡、延床面積約1万5000㎡の建物。国内で初めて「トランクルーム」を開設したビルで、上層階の半円窓やブリッジを模した屋上の塔屋に見られるように大型客船をイメージしてデザインされていると言われるなど、近代建築において有名なビルだ。
 ビルの建て替えについては、建物の老朽化、資産の有効活用という観点から、これまで何度も検討されてきたという。このタイミングで建て替えを決定した理由として、取締役業務部長の竹田文男氏は、「現状の賃貸オフィス市場の好況や大型オフィスビルの優位性、立地条件を考えて、このままトランクルームとして使用するよりも、テナントオフィスビルとして活用するほうが有効と判断した。立地や敷地面積を活かした高機能オフィスを提供したい」と語っている。
 新ビル計画については、具体的な建物規模が確定しておらず、容積率割増しの可否や、移転が検討されている日本橋川に架かる首都高速の動向などを見極めながら策定する。なお、再開発計画の総事業費は約100億円を予定し、2010年度までの着工を目指す。
 また、同社では、横浜駅東口至近の所有地にて「ヨコハマポートサイドA-3街区」の大規模再開発を推進しており、第2期工事となる業務棟としてオフィスビル(地上33階、地下2階、延床面積約7万2000㎡)の着工を控えているなど、新経営計画の期間中に総額425億円の不動産分野への投資を見込む。なお、前経営計画期中の1期工事として推進している住居棟の分譲マンション「ナビューレ横浜タワーレジデンス(390戸)」は来年3月竣工予定で、既に完売。商業施設の「ベイクォーター」は約70店舗が入居し、8月24日オープン予定だ。




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