週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
<注目企業>コンダクト地域再生グループ 博多市の老舗料亭跡地に学生マンションを開発 首都圏での不動産開発・投資も積極展開
2006.05.15 16:42
北九州を拠点に「不動産再生」をコンセプトに展開しているコンダクト地域再生グループ(北九州市小倉北区)は、福岡市博多区の老舗水炊き料亭「新三浦」の跡地を取得し、7階建、304戸のマンションを建設する。
三笠川河畔の明治時代から続く「新三浦」は、昨年3月の福岡県沖玄海地震で被災。建物の一部を使って営業を続けてきたが今年1月には営業を休止していた。跡地をコンダクトへ売却し、一部残した敷地で今秋の営業再開を目指す。コンダクトの和田社長は、「被災から長期間手をつけられずにいた敷地を開発し地域の再生を目指す。建物の計画に際しては環境や景観に配慮したデザインを取り入れる」と語っている。
総事業費は25億円を予定しており、7月に着工、来年3月に竣工する予定。敷地面積は約1920で、鉄筋コンクリート造、延床面積は約1万5550だ。計画地周辺には大阪市に本拠を置く学校法人慈慶学園グループの専門学校が5校あり、同グループの学生寮管理運営会社が全室15年契約で借り上げる。1階には学生向け食堂の入居が決定している。
なお、同社では不動産再生・流動化事業および不動産ソリューション業務全般を手掛けており、現時点で全国に25棟の収益不動産を保有。対象エリアは拠点の北九州を含む九州全域から西日本、首都圏である。東京でも昨年10月から拠点を構え、4人体制で中央区銀座8丁目にテナントビルを計画するなど6棟のビル・マンションを開発している。