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東急不動産/MID都市開発 和歌山マリーナシティでリゾートマンション開発 国内初の発電所タービン抽気システムを採用
2006.05.15 17:30
東急不動産(東京都渋谷区)とMID都市開発(大阪市北区)は、共同事業によるリゾートマンション「シエルヴィータ」を建設する。計画地は、ヨットハーバーをはじめテーマパーク、温泉などが集積するマリーナ・リゾート「和歌山マリーナシティ」各施設より徒歩圏に位置し、和歌山市最高層28階・高さ93・5m、総戸数104戸のリゾートマンションを開発。同エリア内初の最上階・展望温泉露天風呂をはじめ、ガーデンプールやスカイラウンジなど充実したオーナー専用施設を備えた空間を提供していく。
外観はマリン・リゾートにあわせて、パームツリー並木をメインとした緑を背景に、アースカラーである砂岩色と白色を取り入れた。室内は、オーシャンビューの西向きをメイン眺望とし、大きな開口部、間仕切りがなく広々としたLDK、ビューバス(眺望風呂)など、開放感を備えた明るい間取りにこだわっている。
また、関電エネルギー開発が、隣接する関西電力海南発電所のタービン抽気(蒸気)を利用し、マリーナシティ内の各施設に暖房・供給用の蒸気と冷房用の冷水を供給する地域熱供給を行う。この「抽気システム」による地域熱供給は、NEDOの「環境調和型エネルギーコミュニティ事業」で、国内では初めての取り組みである。
なお、販売戸数などは未定で各戸の専有面積は54・02㎡〜89・73㎡、販売は、東急リゾート(東京都中央区)が担当する。