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<コンバージョン事例>日本土地建物 5件目のコンバージョンプロジェクト完成 築20年の迎賓館を結婚式場に転用 10年定期借家契約でテナント誘致
2006.06.12 17:17
日本土地建物(東京都千代田区)が進めていたコンバージョンプロジェクト「アプローズスクエアTOKYO」(東京都新宿区市谷仲之町35)が5月20日(土)オープンし、本格稼動を開始した。
この物件は、一般企業が迎賓館として使用していた建物を同社が設立したSPCが取得してコンバージョンした結婚式場。新宿からほど近い立地に、自然光がふんだんに入るチャペルや豪華なバンケットホール、デザートブッフェなどが楽しめるテラス、花嫁専用の美容室ブライズルームなども完備している。
建物は、RC造、一部SRC造、地上3階地下1階、延床面積2957の規模で、築20年が経過している。取得時には建て替えなども検討されたが、建物の雰囲気を活かしてコンバージョンすることを選択した。
運営事業者は、ブライダルプロデュースおよびゲストハウス運営を手掛けるベストブライダル(東京都渋谷区)で、テナントとして10年の定期借家契約で入居する。内装費用に関してはベストウエディングが負担している。
なお、日本土地建物では、既存ビルを用途転用するコンバージョン事業を推進しており、本物件は5件目の事例。これまでもオフィス↓SOHO型住宅、社員寮↓有料老人ホームへと再生した実績がある。
今後、「不動産ソリューション本部」および「ビル事業部」が連携し、他社の保有物件のバリューアップも提案していく。