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ヤマハ 「ヤマハ銀座ビル」の建て替えが決定 既存ビルから延床面積倍増 音楽文化・情報発信拠点に

2006.07.03 17:33

 中央区銀座7丁目の「ヤマハ銀座ビル」の建替えが決定した。
 同ビルは昭和26年12月に日本楽器製造(現:ヤマハ・浜松市)の東京支店として建設され、本格的な音楽ホールは当時大変な評判を呼んだという。現在も販売店舗およびヤマハホールとして使用され、多くのコンサートやセミナーに利用されている。  建て替えの理由は、築55年近くが経過し老朽化が進んでいることである。また、銀座地区の建築規制が平成10年に緩和されたことなどを受け、今後の店舗経営の在り方、ブランドイメージ向上のための活用策を検討した。
 新ヤマハ銀座ビルは地上12階地下3階、延床面積7000㎡と、規模を大幅に拡大(現ビル延床面積3729㎡)。現在ビルを使用する店舗、ホールの拡充・強化に加え、スタジオ、イベントスペース等を新たに備え、更にギンザコマツビルなど銀座界隈に点在している大人の音楽教室、アーティストサービス機能なども統合集約し情報発信力を強化する。
 総投資額は約60億円で、来年1月に解体工事に着手。同年4月には着工し、平成21年3月にはオープンする計画だ。
 なお、開発コンセプトは「楽器小売店舗・本格的音楽ホール」を核にした「音・音楽のヤマハの情報発信、コミュニケーション拠点」。グループのみで使用するため「賃貸用のスペースは基本的に考えていない」(同社)という。




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