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<ストップ地球温暖化>森ビル 六本木ヒルズに「ドライミスト」導入 噴霧水の気化熱利用して周辺温度を2~3℃低下

2006.07.17 17:20

 森ビル(東京都港区)は、六本木ヒルズにて、省エネルギーが型の屋外外気冷却システム「ドライミスト」を設置、7月19日より運用を開始する。
 ドライミストとは、人工的に微細な霧を発生させて、その気化熱により周辺気温を下げる装置で「愛・地球博」会場に設置されて注目を集めた。今回導入するシステムは、経済産業省地域新生コンソーシアム研究開発事業として、名古屋大学、清水建設、能美防災などにより研究開発されたもの。噴霧水には水道水をしようするため、人やペットへの影響はない。
 システム導入により、およそ2℃~3℃気温を下げる効果がある。ミスト粒径は16μm(16/1000mm)と小さく、噴霧されたミストは完全に気化するため、肌や衣服が濡れるベタツキ感はほとんどないという。
 同社では、東京理科大学辻本研究室、名古屋大学原田研究室の協力を得て、気象観測とともに利用者へのアンケート調査を実施し、結果を公表することでシステムの普及・改善に貢献していく。




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