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東急不動産 開発型証券化スキームを活用 日本橋中央通りに大規模複合ビルを建設

2006.08.07 17:38

 東急不動産(東京都渋谷区)は、東京都中央区日本橋の中央通り沿いに隣地の地権者と共同で大規模複合ビルの建設に着手することで合意した。中央通り沿いでは、「コレド日本橋(日本橋一丁目ビルディング)」、「日本橋丸善東急ビル」に次いで3棟目のビルとなる。
 今回東急不動産が発表した大規模ビルの着工は12月、竣工は2008年8月を予定している。地上11階・地下1階、延床面積2万9500㎡で事務所・店舗複合ビルとなる。施工は竹中工務店。開発を行う場所は、東京都中央区日本橋三丁目だ。
 計画地の約65%となる約1700㎡を昨年夏に取得、単独事業としての検討を進めていく一方で、隣地地権者との共同事業化を模索していた。隣地地権者から共同事業に向けての合意を得られたため、共同で大規模複合ビルを建設する。
 共同事業化により土地を整形化・大型化することにより、単独事業と比較してビルの収益性を高めることが可能となる。同時に、中央通りの街並みに相応しいビルとしての計画も進めることもできる。
 同社は、SPC(特定目的会社)を活用した開発型証券化スキームにより共同事業に参画し、同SPCよりプロジェクトマネジメント業務を受託することとなる。
 なお、開発にあたっては、「日本橋丸善東急ビル」同様、日本橋・東京駅前地区における街並み誘導型地区計画を活用し、スカイライン・壁面位置が統一された中央通り沿いの美しい景観を保全・形成するとともに、当地区の雰囲気に相応しい事務所・業務店舗を誘致し、日本を代表する業務商業の集積地としての賑わいを演出する。
 資産価値の高騰などで、都心エリアでの収益不動産の獲得機会が限られてくる環境下において、同社はデベロップメントの力により資産のバリューアップが可能な再開発型の事業を積極的に推進していくことで、都心部でのビジネスチャンスを今後も創出・拡大していく方針だ。




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