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NTT都市開発/NTTファシリティーズ 屋上緑化として有効な技術 蒸散量で約1・5倍の効果
2006.09.04 16:56
NTT都市開発(東京都千代田区)とNTTファシリティーズ(東京都港区)は、「アーバンネット三田ビル」屋上において実施している「オフィスビル屋上におけるサツマイモの水気耕栽培システム」実証実験の経過報告を行った。
サツマイモは40~50cmの高さがあり、また葉が幾重にも重なりあっているため、大きな遮熱効果が期待できる。葉面が蒸散することにより気化熱が発生するので周辺の温度を下げる効果などを定量的に把握するために測定器を設置して検証を続けたところ、従来採用されてきた芝生による屋上緑化と比べて蒸散量で約1・5倍の効果があることを確認したという。
システムは、植物が必要とするミネラルなどの成分を含んだ肥料を水に溶かした〝液肥”を栽培ユニットに循環させることにより、土を使わずにサツマイモを栽培するもの。1㎡のユニットが約25倍の面積を緑化する。サツマイモは暑さや風雨など環境の厳しいところでも育成でき、病気にも強い特徴があり、管理も容易だ。
「サツマイモは収穫の喜びがあり、レクリエーションにも活用できます」(NTTファシリティーズ環境ビジネス部門 島田 幸知氏)
施工費用は㎡当たり3万円程度必要だが、システムの改良などでコストダウンを図っていく。
なお、NTT都市開発経営企画部担当部長の吉条良仁氏によれば、今後同社が所有・運営する他のビルへも導入を検討していくという。