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名古屋ビルディング 名古屋ビルを高層ビルに建て替え 木の葉をイメージした外観 環境配慮したプロジェクト

2006.10.09 10:30

 名古屋ビルディング(名古屋市中区)は、先月、名古屋駅前の名古屋ビル(中村区名駅4丁目)の建て替え工事に着手した。1589・63㎡の敷地に、高さ75・55m、地上14階地下2階塔屋2階、延床面積1万6592・93㎡の店舗・事務所ビルを開発する。
 旧名古屋ビルは、名古屋駅前地区最初の高層ビルとして50年余の歴史を重ねてきたが、建物の老朽化などを理由を建て替えを決断した。通りを挟んだ向かいには、トヨタ自動車などが開発し、10月3日に竣工したミッドランドスクエアや駅直結のJRセントラルタワーズなどの超高層ビルが建ち並び、名古屋の玄関口としてますます発展が期待される地区だ。新ビルは、建物低層部への商業施設誘導や広場空間の確保により、歩行者環境を充実させるなど街の賑わいを演出し、地下街(ユニモール)との接続によって回遊性を向上させる。
 オフィスフロアの窓廻りは、二重ガラスの間に空気を循環させることで省エネルギーに配慮するエアロフローウィンドウを採用し、屋上にルーフテラスや緑化、太陽光発電設備を取り入れた。エコマテリアルの採用やDHC(地域冷暖房)の導入、雨水貯留など環境に配慮した計画で、外観は”環境に優しいビル”を象徴する「木の葉」をイメージしたものとなる。
 オフィスゾーンは天井高3mを確保し、1フロア1テナント利用の場合、エレベーターホール出入口扉にてセキュリティを行うことのできる最新スペック。非常用発電機も備えられている。
 設計・監理は日建設計で、施工は清水建設。来年2月に解体工事を終え、3月に着工、平成21年3月の竣工を目指す。




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