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パシフィックマーケティング コンシェルジュ付き医療ビルを開発 自社開発のシステムで病院経営をサポート

2006.10.16 17:14

 パシフィックマーケティングメディカル事業部(大阪市北区)は、新しいコンセプトの医療専門ビル「メディミクス」(大阪府茨木市水尾3丁目)を開発した。今月19日にオープンする。
 従来の医療ビルには無かったコンシェルジュサービスを建物1階に設置し、患者からの問い合わせ対応や、自社開発のオンライン診療受付システムによる受付案内を実施。3階に設置したセミナールームで随時開催するセミナーなどの申し込み受付や、少量の物販も予定する。また、各テナントのコミュニケーションツールとなるグループウェアの提供や電子カルテの貸与、資金面での紹介も行う。
 建物は、1060・96㎡の敷地にS造3階、延床面積1393・71㎡のビル。最大で、医療テナントを4区画、調剤薬局1区画を用意している。整形外科・放射線科・リハビリテーション科の松本メディカルクリニックと薬局ピーチファルマシア茨木水尾店が開業し、内科・小児科の入居も内定している。なお、今回の企画は、第1号店ということもあり、公にテナント募集は行わず、スカウティング方式を採用した。
 同プロジェクトは、事業用定期借地に自己資金で建物を建築したもの。建築価格は坪80万円程度である。今後は、事業用借地・建て貸しの他に同社が事業性を認めた場合には、テナントイン方式(但し転貸必須)や商業テナントとの共同事業方式も検討していく。まずは、京阪神地区を中心に多店舗展開し、その後、全国展開を図る方針である。




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