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<ビル屋外広告最新事情>アビックス オーナーが選んで放映しただけ料金をもらう映像広告 ビルイメージを向上させる屋外広告

2006.10.16 17:14

 LED表示装置の販売や映像コンテンツサービスを手掛けるアビックス(神奈川県横浜市)は、10月中旬より、映像看板のネットワーク化事業の一環として、インターネット広告を扱うオプトと共同で、新たな動画広告配信サービスを開始する。
 同サービスの特徴は、映像看板のオーナーが広告の選択権を持つ点。アビックスの運営する専用サイト「D-load」にアップされている動画広告をチェックし、好きな広告を取り込み、時間帯と回数を自ら設定して放映する。広告主からの広告料金は、アビックスが回収した放映ログに基づき、オーナーに支払われる。広告放映料金は、同社が通過人数などの現地調査をした上で決定する。
 「あくまでも、映像看板を収益物件として考えたサービスです。自社広告のみを放映していた看板に、自分の好きな広告を流すことで、広告収入を得ることができ、さらに不動産のイメージアップを図る事も可能です」(熊崎氏)
 今回は、既に映像看板を設置しているオーナーへの実験的なサービスとなるが、新たに映像看板を設置する場合の費用は、標準的な30mmのLED使用で、1㎡につき100万円を切る程度。5年から10年の耐久性があり、電気料金は、30mmのLEDを10㎡使用して24時間放映した場合、1ヶ月2万円~3万円である。同社のLED表示装置は、残像効果を活かしてLED球の数を減らしており、バックパネル等の周辺機器を含め1㎡あたり40kg程度と軽くて設置が容易なのが特徴。ガラス重量とほぼ変わりないため、ガラス外壁へのはめ込みも可能である。また、動画の作成も3万円~30万円程度で請け負っている。




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