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渋谷駅周辺地元連合連絡会 開発事業者主導の計画に待った 渋谷駅周辺地区の再開発に地元の声
2006.11.20 14:31
11月13日、渋谷区商工会議所にて「渋谷駅周辺地元連合連絡会」発足会が開催され、約80名が参加した。同会は、平成17年12月に都市再生緊急整備指定を受けた渋谷駅周辺地域の再開発計画に際し、「渋谷区認定のまちづくり協議会の賛同を中心とした、各種のまちづくり団体、町会、商店会及びまちづくりに関心のある団体・企業・個人」が集まり発足した会である。事務局には渋谷道玄坂商店街振興組合支部長の喜山出信氏と渋谷センター商店街振興組合西村元考氏が就任。顧問に青山学院大学者学連携研究センター所長・教授の井口典夫氏を迎えた。
既存の組織(渋谷区認定の「地元調整協議会」、「渋谷駅基盤整備検討会」、「駅周辺地区街づくりガイドライン検討会」など)の計画が地元志向になっておらず、駅前周辺の都市計画が、開発事業者主導で行われていることを懸念したことが設立の理由。地元地権者などの諸運動を統合し、町会・商店会・個人を含めたまちづくりを行う。
同会では「区の定める『まちづくり条例』に準拠すれば、緊急指定地域のの容積移転は地元のメリットに対し発生するもので企業のものではない」等の主張を東京や渋谷区に対して行っていく。計画案に、地元の意見や考えを反映させることを目指す。