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フジテック 高さ世界一の「エレベータ研究塔」が完成 分速1000m級超高速機種のテストが可能 第二工場誕生で年間生産能力は4000台に
2006.11.27 17:33
フジテック(滋賀県彦根市)の本社が所在する滋賀県彦根市と米原市にまたがる約15万㎡の敷地からなる「ビッグウィング」において11月22日、世界一の高さとなる「エレベータ研究塔」が完成した。
フジテックは、平成12年4月滋賀に工場を建設し、エレベータの生産を行ってきたが、生産体制の拡充を図り、商品開発から設計、生産に至るまでの一貫したモノづくりのコア拠点とすることを目的に、今年4月大阪府茨木市にあった本社を滋賀県へと移転した。この際、研究開発部門、生産部門、およびコーポレート部門も加え、新生フジテックの最先端拠点として誕生したのが「ビッグウィング」である。
「ビッグウィング」のシンボルとなるのが、超高層用と中層用の2つのタワーで構成される高さ170mの「エレベータ研究塔」だ。13台のエレベータが設置され、分速1000m級の超高速機種のテストをはじめ、新世代エレベータの開発など、最先端技術の強化を目指す。なお、最上階にはスカイロビーも設けている。
今回の「第2工場」完成で、オーダー型エレベータと標準型エレベータの生産体制を一元化し、生産能力の更なる拡大が実現。2つの工場を合わせ、年間生産能力は4000台になるという。