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<事業戦略>東京美装興業 M&A戦略で500億円企業目指す 40億円~100億円規模のBMを積極取得
2006.12.11 16:55
東京美装興業(東京都新宿区)は7日に行われた中間決算説明会の中で、前年同期比で9億円弱の売り上げ減少となった今期中間連結実績について、「ジョンソンコントロールズとの提携終了でこうなることは織り込み済み」(代表取締役社長 八木秀記氏)と説明。積極的なM&Aによる拡大戦略をとり、500億円企業を目指すことを明らかにした。
同社がM&Aのターゲットとしているのは、売上高40億から100億円ていどのビルメンテナンス会社で、すでに数社に対し入札を行っている。
対象となるのはあくまで直接建物オーナーと契約しているビルメンテナンス会社に絞っており、傘下に収めた企業に同社のノウハウを注入して、買収先企業の価値向上を図るという。
M&Aの狙いについて八木社長は「業界内でM&Aが進んでいるために、売上高が500億円を超える企業が出てきています。売上高350億円の当社もこれまでは大手のポジションにいられましたが、このまま他社の拡大に何の手段も講じないでいては、準大手の地位に甘んじることになってしまいます。M&Aで売上高500億円に到達させ、大手の一角の地位を確かなものにしたいと考えております」と説明した。
また、2月に提携したワールド・ロジとのビジネスについて、「新しいビジネスモデルを作るために定期的に分科会を開催している。ゆくゆくは生産からメンテナンスに至るまでのアウトソーシング業務全般を手がけられる体制作りを進めていきます」と具体的な戦略も語った。