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<新事業戦略>ユニディオコーポレーション 地方都市でのショッピングセンター開発を加速 既存ビルのリノベーションも展開

2007.02.26 10:52

 平成10年7月、マンションデベロッパーの日本エスコンから戸建事業部を分離独立し、設立されたユニディオコーポレーション(東京都千代田区)は、平成12年から戸建分譲事業の他にアセット・ソリューション事業、マンション分譲事業などを展開してきた。昨年2月には日本エスコン子会社から外れ、同年12月には資本関係もなくなっている。
 「平成17年12月期の売上は約151億円ですが、18年12月期は約315億円と倍増しています。売上高の比率は約45%が戸建分譲事業で、約55%がアセット関連になっています」(執行役員管理本部長鷲幸男氏)
 現在、アセット・ソリューション事業部では横浜本牧にてマイカルが退去した店舗ビルのリノベーションや、近鉄不動産と共同で進めている四日市駅前開発の他、福岡県筑紫野、熊本市、長崎県諫早にてショッピングモールなど約200億円程度の開発を進めている。
 「戸建分譲事業で、東京・大阪・名古屋・福岡をはじめ、神戸・仙台・横浜・広島・熊本・郡山・松山に拠点を構えているため、地方都市の情報を得やすい環境にあります。地場の不動産会社などとのネットワークで、独自の情報に基づいた投資・開発を実施できるのが当社の強みです」(アセット・ソリューション事業部部長関山和正氏)
 現在竣工間近な開発として福岡県筑紫野市で進めているプロジェクト「シュロアモール筑紫野」があり、家電量販店のデオデオや総合ディスカウントストアーのミスターマックス、家具販売の迫田が展開するMEGAなどの入居が決定している。
 「現在商業施設の開発が増えていますが、戸建・マンション分譲からホテル、シルバー施設まで、幅広いタイプの不動産開発にチャレンジするのも当社の特徴です」(関山氏)




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