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秋葉原タウンマネジメント組織設立準備会 秋葉原の街をマネジメント 会社設立に向けてシンポジウム開催
2007.03.05 17:30
2月26日、「(仮称)秋葉原タウンマネジメント」設立に向けた公開シンポジウムが、秋葉原ダイビルのコンベンションホールにて開催された。主催は秋葉原タウンマネジメント組織設立準備会で、千代田区と共催している。
JR秋葉原駅を中心とした約22haの範囲内のタウンマネジメントを目的とし、平成17年度より勉強会などを重ね、今年内の設立を予定している。会員は区民や土地建物所有者、民間事業者などだ。マネジメントの専門家の運営によって、地元消防署・警察署などと共同での事業展開を目指す。
当日は、組織設立準備会副会長・山本俊行氏の挨拶に続き、長野県小布施町の活性化に取り組む桝一市村酒造場取締役のセーラ・マリ・カミングス氏による基調講演が行われ、約300名の出席者が熱心に聴き入った。後半のパネルディスカッションのコーディネイターを務めたのは横浜国立大学大学院教授・小林重敬氏。パネリストとして、河合洋氏(準備会副会長)、生嶋滋実氏(富士ソフト常務取締役)、山口皓章氏(鹿島建設開発事業本部本部長)、村木美貴氏(千葉大学工学部都市環境システム学科助教授)、大藤朗氏(国土交通省都市地域整備局まちづくり推進課長)、石川雅己氏(千代田区長)の6名が参加した。
中央通り沿いで代々電機店を営む河合氏は「秋葉原に関る人の関心や価値観の多様さは、会社設立における課題となるが、当エリアのポテンシャルの高さの所以でもある」と述べた。区長の石川氏は「土地の歴史を念頭に置きつつ開発を進めたい」と意向を示した。