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福山駅前開発 複合施設「さくらガーデンテラス」を開発 完成予想図地権者の8割同意、ようやく着工へ

2007.03.19 15:04

 福山市東桜町地区第一種市街地再開発事業について、事業主の福山駅前開発は、工事着工に要する地権者同意8割を得たと発表した。
 同事業は、JR福山駅南口に建つ、昭和36年竣工の「福山センイビル」建て替えに伴う再開発計画。5639㎡の敷地面積に、延床面積5万1000㎡の複合施設「(仮称)さくらまちガーデンテラス」を建設する。建物は高層棟と低層棟の2棟構成で、地下1階地上28階建てのマンション棟と、地下1階地上7階建てのホテル棟からなる。両棟は地下1、2階の、商業施設が入居する低層部で接続される予定だ。
 地下階には飲食店舗を中心にテナントを誘致。マンション棟の2・3階にはクリニックモールになる計画。ホテル棟の3・4階はオフィスフロアとなる予定だ。ホテルの客室数は約220室、駐車場の数は約410台を計画している。その他、エステティックサロンやスポーツクラブなどの入居が有力だ。
 建設はフジタが担当し、住宅保留床は章栄不動産に譲渡され、同社が地権者分を除くマンション120戸の分譲を予定している。
 地権者の数は個人・企業合わせて98名。平成4年の福山センイビル再開発協議会設立に始まり、平成15年に都市計画決定がなされた。総事業費は約125億円である。
 今年夏に権利返還計画申請を行い、平成22年内の施設竣工・開業を目指している。なお福山駅南口においては、伏見町地区第一種市街地再開発事業も進行中である。




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