週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

住友不動産 「(仮称)汐留浜離宮計画」を着工 最高高さ120mの超高層ビル 事務所・ホールとして使用

2007.03.26 13:49

 住友不動産(東京都新宿区)と汐留浜離宮特定目的会社は、銀座八丁目の旧竹中工務店東京本店跡地において「(仮称)汐留浜離宮計画」を着工した。
 計画地は、「銀座地区」「汐留地区」「築地・浜離宮地区」の中間点にあり、汐留シオサイトの向かいの敷地になる。敷地面積は4413・39㎡で、地上21階地下2階、最高高さ120mの超高層ビルを建設する。延床面積は4万7968・97㎡だ。設計は日建設計、施工は大成建設が担当し、平成21年8月の竣工を予定している。
 地下2階から地上2階までに文化・交流施設(イベント・文化ホール)を備え、3階から21階までをオフィスフロアとする。基準階はワンフロア1486㎡(約450坪)の整形・無柱空間で、非接触ICカードリーダーや48時間の無停電などの設備を備えたビジネス環境を提供。建物低層部には屋上緑化を施し、2階と3階の間に高さ4・65mの風抜き層を設けてビル風の緩和をはかるなど、周辺地域のヒートアイランド現象抑制に配慮した。
 また、20tの高架水槽と100tの地下水槽により災害時の飲料水提供に備える他、災害用汚水層や地下2階駐車場床にマンホールトイレ4ヵ所を設置し、イベントホールのスクリーンでテレビ視聴もできるなど、周辺地域の防災拠点としての利用も想定されている。なお同ビルは、汐留住友ビル(延床約3万坪)、東京汐留ビル(延床約5・7万坪)に続く、住友不動産3棟目の汐留地区の大型ビルとなる。




週刊不動産経営編集部  YouTube