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 朝日新聞社 中之島の大阪本社ビルなど建て替え 水辺の景観生かした設計大阪都心最大級のビルに

2007.04.09 16:40

 朝日新聞社とグループ企業の朝日ビルディングは4月2日、大阪市北区中之島2〜3丁目のフェスティバルホールや朝日新聞大阪本社の入る両社所有のビル3棟を、2棟の超高層ビルに建て替える「大阪・中之島プロジェクト」を発表した。
 フェスティバルホールは平成20年秋頃に一時閉館。同施設が使用している「新朝日ビル」(築49年)は、平成21年度中に解体する。新ビルは平成25年の竣工予定で、低層階を、今と同じ2700席の規模でフェスティバルホールが使用、中層階に朝日新聞大阪本社や関連会社が入居する。総工費や高さについては大阪市など関係機関と協議し、市都市計画審議会を経て今年中に決定。大阪市都心部で最大級のビルになる見込みだ。
 「新朝日ビル」と四つ橋筋を挟んで西側にある大阪朝日ビル(築75年)と朝日新聞ビル(築38年)も平成22年後半には超高層オフィスビルに建て替える方針。朝日新聞ビルに入る印刷工場は、新工場を建設し、印刷機能を移転させる。
ツインタワーとなる超高層ビルは、水辺の景観を生かした設計とし、最新の防災耐震技術も採り入れて、地域の防災拠点の役割も担う。京阪中之島線の渡辺橋駅と大阪市営地下鉄四つ橋線の肥後橋駅をつなぐ中之島地下街の整備も進め、新たな「にぎわい」を創出していく。




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