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<新事業戦略>イントランス 賃貸住宅を億ションにフルリノベーション オフィス仲介事業も開始

2007.04.16 11:49

 昨年末、マザーズ市場に上場したイントランスは、これまで中古ビル再生販売を手掛けてきたが、新たに住宅分野の再生を行なう。また、オフィス仲介など新事業も開始する。
 イントランス(東京都渋谷区)は、今月28日から、賃貸住宅を分譲マンションへとフルイノベーションした「イントランス目白ヒルズ」の販売を開始する。
 この物件は昨年10月に取得した、平成2年10月竣工のRC造3階建て、延床面積926・62の共同住宅。今年1月にリノベーション工事に着手し、当初8戸あった居室を7戸(1戸は賃貸契約を継続)に変更した。間取りは3LDK(116・87)〜4LDK(159)で、販売価格帯は9000万円〜1億6000万円程度を予定している。
 同社によると、目白にこれだけの規模の物件が販売されることは少ないとのことで、先行して実施している内覧会には1日10人程度が来場しているのだという。
 なお、同社がテナントビル以外の共同住宅を再生するのは今回が初めてで、もちろん分譲事業も初の試みとなるそうだ。
 「今後は、取得・再生する対象を住宅分野にも広げ、様々な可能性を探っていきます」(代表取締役上島規男氏)
また、今後の事業展開としては大阪支店の開設を予定しており、既に申請を行っている。
 さらに、新事業展開として、オフィス仲介部門を立ち上げ、自社物件以外の仲介業務を展開する。今年6月頃には渋谷区および青山エリアに仲介店舗を開設する予定だ。




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